MolWorks では、作成あるいは読み込んだ分子の物性値を、原子団寄与法(Joback法*)と対応状態原理に基づいて計算する機能が含まれています。
具体的には、沸点、融点、臨界温度、臨界圧力、臨界体積、偏心因子、密度、蒸気圧などを予測計算することが可能です。この機能によって、分子の物性値を短時間で推算し、比較検討してターゲットとなる分子の絞り込みを行うことができます。
以下、アセトアルデヒドの物性値を、推算してみましょう。
1. アセトアルデヒド分子を構築します。(詳細は、分子構造作成機能を参照して下さい)
2. Propertiesメニューから、Estimationを選択します。Estimationフレームが表示されます。
3. Estimationフレーム中のCalculateボタンをクリックすると、Functional GroupsフレームとJoback
Propertiesフレームが表示されます。
4. Functional Groupsフレームには、推算に用いたフラグメントの種類と数が表示されています。アセトアルデヒドの場合、”-CH3”が1個、”O=CH-”が1個となります。
5. Joback Propertiesフレームには、沸点・融点・臨界温度などの推算値が表示されます。
6. Estimationフレーム中のShowボタンをクリックすると、Properties Graphフレームが表示されます。このフレームには、蒸気圧の温度依存性グラフが表示されています。
* Joback, K. G., “S.M. thesis in chemical engineering”,
Massachusetts Institute of Technology, Cambridge, Massachusetts, 1984.